結婚準備ノート
〜結婚にまつわるアレコレをガイド〜
第6回 県別の結納(福井・石川編)
結納は、地方によってしきたりが異なるから注意が必要だよ。今回は、福井県、石川県の結納について勉強していこう。

【福井県の結納】
■結納品
福井は嶺南と嶺北によってかなり違う。嶺南は関西の影響が強く、新郎からの結納品は7品目が一般的。帯地料(結納金)、柳樽料(酒料)、松魚料(肴料)、末広、優美和、この他子生婦、寿留女を添える場合も。嶺北はほとんどが現金。品物の名前を書いて現金を包む。また、車の所有率が高いので、自動車を婚礼道具と一緒にもっていくことがあるため、その場合「車料」の包みも加わる。
■お土産
嶺南のお土産は現金ではなく、風呂敷や反物などの品で挙式当日に交換する場合がある。それを双方の親戚 やご近所に配り、二人の名前を知ってもらう。嶺北では、御仏前、御神前といった御先祖あてに線香、箱入りのろうそくなどをお土産に贈る。家族にはそれぞれに表書きをし、結納品同様に現金で贈られる。
■結納返し
嶺南の結納返しは「道具運びの日」または挙式日以前の吉日に行う。帯地料の1割を三等分にして袴地料、柳樽料、松魚料として納めるのが一般 的。結納の際に赤色だった奉書紙は、青色に変えるという風習も。嶺北の結納返しは、ほとんどが挙式当日に行う。帯料の1割以内が一般的な袴料にあたる。酒料、肴料は新郎側と同額が適当。

【石川県の結納】
■結納品
石川では、現物の酒肴を贈るのが一般的。結納品の飾り付けには水引を使うが、家内喜多留と一升瓶が2本入った箱に鶴の飾りを付けるという点が特徴的。そして結納返しの時は同じ物に亀の飾りを付けた水引を付けて返される。加賀には水引師という職人がいて、伝統工芸として有名。挙式後の結納品は、少なくとも新婚旅行から帰るまでは新郎宅で飾っておこう。その後も美しい水引細工はガラスケースなどに入れて飾りとして保存するのも良いだろう。
■お土産
花嫁本人には、帯・結美和、そして石川らしく加賀友禅を贈ることが多いようだ。また御神前や御仏前へのお供えとして、神棚には併子と呼ばれるとっくり1対と酒の柳樽、紅白の鏡餅のお供えを、御仏前には線香・抹香・ろうそくがワンセットになったものをそれぞれ用意する。
■結納返し
俗に「結納返しは半返し」といって、女性側は納められた結納金の半額を目安に、男性側へ返す習慣がある。石川では現金による結納返しをあまり行わないのが特徴。日も改まった道具運びのときに、男性宅で結納と同じように席を設けて結納返しを行う。結納返しの品は、するめ10枚とお酒2升とだいたい相場が決まっていて、神棚・仏壇へのお供え、結納のとき男性側から贈られた同範囲、同程度のお土産を持参するしきたりになっている。


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